仕事を辞めて

雑記

仕事を辞めて2週間が過ぎた。毎日5時に起きていた地獄のような生活も終わった。もう二度とあの生活には戻りたくない。

健康のために毎日少しでも外に出て散歩するようにはしているが、風が体に当たると激しい苦痛が伴う感覚過敏の症状は一向に改善する気配がない。仕事のストレスから解放されれば治るものだと考えていた。限界を超えて本当に脳が損傷してしまったのかもしれない。主治医には「もともとそういう気質があった可能性があります」と言われた。十分な睡眠と食事、適度な運動をして体調を戻したい。来月のメンタルクリニックまでに治らなければ投薬を検討する。外出すら困難な状態では社会復帰どころではない。

屋外での労働ができない体になってしまって、事務職への転職を考えている。MOS(マイクロソフト・オフィス・スペシャリスト)の勉強を始めた。もう手遅れかもしれない。とにかく前を向いて進むしかない。

そして、5年ぶりにTOEICの本を開いている。教員を辞めて無職になったとき、人生最後の旅にするつもりでフィリピン・セブの語学学校に行っていた。もう自分の居場所は日本には無い。そう思って海外へ飛び立った。

英語を勉強して幸せになりたかった。しかし現実はそんなに簡単ではなかった。フィリピン人の講師や同じ日本から来た他の生徒とコミュニケーションを取る中で、やはり「自分は他の人と何か違う」という悪い感覚が拭いきれなかった。食事の時間は片付けギリギリの時間に行ってパンを持ち帰り、休日は自室に引きこもったり単独でタクシーに乗って出掛けたりと異常な行動を取り始めるようになっていた。帰国後もしばらくは英語を勉強していたが、転職した先がブラック企業で、ほどなくして英語のない生活に戻ってしまう。

今、英語を勉強しているのは英語を使った仕事に就くためではない。中途半端で投げ出してしまった後悔の気持ち。教員採用試験の本は全部捨てたが、英語の参考書は一冊も捨てられなかった。「まだやりきってない」思いが強く残っていたからだと思う。

40歳で無職の精神障害者、MOSや英語で幸せになれる保証は無い。これが人生最後の勉強期間だと思って頑張りたい。飛行機に乗ってセブまで行ったあの日のように。

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