精神障害者の手帳を申請しました

障害

今週、精神障害者の手帳を申請した。

社会の中で上手く生きられない自分は障害者ではないかと苦悩してメンタルクリニックの門を叩いたのが去年の7月。発達検査と心理検査を受けて、初診が11月。そこから半年クリニックに通ってようやく発達障害の診断書を受け取ることができる。長かった。

メンタルクリニックはいつも激混み。この日はいつもにも増して混んでいて、予約時間から30分以上待たされた。待合室で雑談をする者たちに苛立ちながら深いため息を何度もつき、名前が呼ばれるのをジッと待っていた。

主治医「どうですか、生活に変化などはありますか」
自分「いえ、別に何も…」

主治医「今日診断書をお渡しします」
自分「はい、すみませんが、今ここで診断書の内容を確認してもいいですか」

主治医「いや、そんな時間はないので」
自分「あ?」

主治医も失言だと気づいたのか、慌てて「あ、いえ、大丈夫です。かなり精査して書きましたので信用してください」と言い直した。

とりあえずはその言葉を信じたが、万が一にも診断書に不備があって再提出を求められるわけにはいかない。いくら医師でも完全に信用することはできない。

会計で診断書を受け取って診察料を支払う。領収書に目を通す。

自分「あの、診断書は8800円と聞いていたのですが、11000円とは?」
受付「初回は11000円になっています。説明に漏れがあったのかもしれません」

ファイルに入れていた診断書の申込用紙の控えを見せる。8800円と書かれている。説明の漏れではなく間違いだ。受付の女性はその紙を見ながら黙っている。気まずい時間が流れる。

この状況である思いが頭をよぎった。金額を間違えられたことに対する怒りではない。気が強い人間だったら8800円で押し切るのか?ということだった。

自分が弱者男性になっている原因は気の弱さだ。資本主義は弱肉強食。クレーマーまでとはいかずとも多少なり文句を言って甘く見られないようにするべきなのではないだろうか。しかし金額を間違えて書いたのはこの人ではない。大人しく引き下がった。

待合スペースで診断書の中身を確認する。気になる箇所が一点あったので訂正してもらう。気持ちが張り詰める。診断書のコピーを一部とって役所へ行き、診断書を提出した。

何が正しい人生なのかわからない。とにかく前に進むしかない。

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